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熊倉 稔; 鈴木 美枝子*; 嘉悦 勲
Journal of Colloid and Interface Science, 97(1), p.157 - 165, 1984/00
被引用回数:12 パーセンタイル:46.22(Chemistry, Physical)アクロレインの放射線重合を研究した。照射温度と重合反応速度との関係を調べた結果、温度が-20C付近に重合速度の曲線に屈曲点が認められた。アクロレインの低温放射線重合によって得られるポリマーは粒子状であり、照射温度の調節によって均一なマイクロスフィア(1~3m)が得られることがわかった。重合速度の雰囲気の影響を調べた結果、真空中において重合が加速されることがわかった。マイクロスフィアの粒径は照射線量によっても変化した。マイクロスフィア表面のアルデヒド基の存在は赤外分光光度計で調べた,また、アルデヒド基の量はヒドロキシルアミン反応によって調べ、アルデヒド基の量は照射線量の増大に減少する傾向であった。マイクロスフィアの蛋白質との結合性は抗体を用いて研究した。
熊倉 稔; 藤村 卓; 嘉悦 勲
Eur.Polym.J., 19(7), p.621 - 626, 1983/00
被引用回数:10 パーセンタイル:57.06(Polymer Science)ヒドロキシエチルメタクリレートモノマーを用いた酵素及び菌体の放射線重合を利用しての固定化との関連において、ヒドロキチエツルメタクリレートと水との混合系の低温放射線重合反応の初期過程を調べた。重合反応速度は水の添加によって加速され、その加速効果はTgより少し高い温度において、温度の上昇と共に増大することが明らかになった。重合反応速度の極大点は-50C付近にあることが分った。重合反応の開始および成長ラジカルはESRを用いて調べた。低温でモノマーを照射して生成されるラジカルは7本線スペクトラムで等価なプロトンをも開始ラジカルと同定された。このラジカルは-120~100Cで9本線のスペクトラムに変化して成長ラジカルになることが明らかなった。混合系のESRのスペクトラムの温度依存性についても水の重合加速効果の観点から調べた。
渡辺 博正; 伊藤 政幸; 町 末男; 岡本 次郎
JAERI-M 9918, 63 Pages, 1982/02
槽型反応器付の連続重合反応装置を用いて、圧力30kg/cm、温度40C、気相モノマーのプロピレン分率が0.1の一定条件下で、連続操作によるテトラフルオルエチレンとプロピレンの放射線乳化共重合反応を行った。ラテックスのポリマー濃度は、反応器でのラテックスの平均滞留時間の2倍の運転時間で定常濃度に達した。このポリマーの定常濃度は、平均滞留時間の増加とともに加速的に増大した。平均滞留時間が0.94, 1.75, 3.31時間における定常濃度および重合速度は、それぞれ33, 70, 164g/-HO、および35.1, 40.0, 49.5g/-HOであった。これらの実験結果は、同一反応条件における半回分操作時の結果とよく一敦する。ラテックス中の溶存モノマー量は、平均滞留時間が短くなるほど低下する傾向を示した。これは、ラテックスの滞留時間が短いときには、気相からポリマー粒子へのモノマーの拡散による供給が不十分であることを示している。
渡辺 博正; 伊藤 政幸; 町 末男; 岡本 次郎
JAERI-M 9917, 51 Pages, 1982/02
連続重合反応装置を用いて、種々の気相モノマー組成下におけるシード法によるテトラフルオルエチレンとプロピレンの放射線乳化共重合反応を行った。ラテックスのポリマー濃度は、気相モノマーのプロピレン分率が0.25の時は反応時間とともに直線的に、プロピレン分率が0.1以下の時は加速的に増大した。プロピレン分率が0.01、0.05、0.1および0.25のときの重合速度はそれぞれ36、60、57および46g/h/h・l-HOであった。プロピレン分率が0.01のときに得られたポリマーでテトラヒドロフランに不溶のもののフッ素含有量は61.3%で、テトラフルオルエチレンとプロピレンのモノマーユニットの比は1.8対1であった。高テトラフルオルエチレン領域での重合では、重合速度が低下し、テトラフルオルエチレン過剰のポリマーが得られるが、これは、テトラフルオルエチレンポリマーラジカルにプロピレンが付加する反応が律則になっていることによる。
渡辺 博正; 伊藤 政幸; 町 末男; 岡本 次郎
JAERI-M 9916, 54 Pages, 1982/02
管型反応器付の連続重合反応装置を用いて、圧力30kg/cm、温度40C、気相モノマーのテトラフルオルエチレン濃度が10モル%の一定条件下で、種々の線量率下におけるテトラフルオルエチレンとプロピレンのシード法による放射線乳化共重合反応を行った。ラテックスのポリマー濃度は反応時間とともに加速的に増大した。したがって、重合速度は時間と共に増大するが、高い線量率下でポリマー濃度が100g/l-HOを超えるような場合には、重合速度は一定になる傾向を示した。ポリマー濃度が50g/l-HOの時は重合速度は線量率の0.6乗に比例し、ポリマー濃度が100から150g/l-HOまで増加するにつれて、その線量率依存指数は0.46から0.39まで低下した。ポリマーの分子量は線量率の-0.17乗に比例した。これらの線量率効果は、プロピレンへの退化的連鎖移動による一次停止と、ラジカルの再結合による2次停止の両方の停止機構により説明される。
渡辺 博正; 町 末男; 岡本 次郎
JAERI-M 9915, 66 Pages, 1982/02
管型反応器を有する連続重合反応装置を用いて、圧力30kg/cm、温度40Cの条件下で、シード法によるテトラフルオルエチレンとプロピレンの放射線乳化共重合反応を行った。重合速度は線量率の増加とともに増大し、その線量率依存指数は、線量率が10から10rad/nへ増加するにつれて1.0から0.5まで変化した。一連の実験の結果、ラテックスのポリマー濃度は反応時間とともに加速的に増大する傾向にあることが明らかとなった。この加速現象は、反応の進行につれてポリマー粒子中のプロピレン濃度およびポリマーラジカルのモビリティが低下し、停止反応が抑制されることによって生じるのではないかと考えられる。
江草 茂則; 幕内 恵三
Journal of Polymer Science; Polymer Chemistry Edition, 20, p.863 - 874, 1982/00
アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸(AAc,MAAc,IAc)などのカルボン酸モノマーとスチレンとの放射線乳化共重合を行なった。これらの酸モノマーの重合挙動を、電導度及びpH滴定法により追跡したところ、重合速度は疎水性の順、つまりIAcAAcMAAcの順に増加し、さらにその重合の場は主として生長粒子の表面及びその近傍であることが明らかになった。一方、スチレンとこれら酸モノマーとの共重合速度は、スチレンの単独重合速度と比較して、AAcとMAAcの場合には増加するがIAcの場合には減少することがわかった。ストップドフロー法によりラテックスの粒子径を測定したところ、この共重合速度の変化は生長粒子の数によっては説明できず、むしろスチレン分子の油滴から生長粒子への輸送速度によって説明すべきであることが示唆された。
石垣 功; 岡田 利美*; 貴家 恒男; 武久 正昭; 町 末男
J.Appl.Polym.Sci., 26, p.741 - 742, 1981/00
被引用回数:1 パーセンタイル:18.78(Polymer Science)ジメチルアミノエチルメタクリレートの塩化メチル塩(DMAEM・MC)とアクリルアミド(AAm)の放射線共重合によるカチオン系高分子凝集剤の合成において、本系共重合反応におよぼす圧力の影響を検討した。 DMAEM・MC水溶液(0.5mol/l)およびDMAEM・MC(0.15mol/l)とAAm(0.35mol/l)の水溶液系に、1~7,000Kg/cm加圧下Co-60の線を照射し、重合速度および生成ポリマーの分子量の圧力依存性を調べた。 上記いずれの系も、圧力とともに重合速度およびポリマーの分子量は増加することがわかった。前者の場合、分子量は大気圧(1Kg/cm)に較べて5,000Kgで約4倍になったが、7,000Kg/cmでは橋かけが起り水に不溶性のポリマーが得られた。 一方、重合速度の圧力依存性から求めた活性化体積は、前者は-13.3ml/mol、後者は-7.9ml/molであった。
渡辺 博正; 伊藤 政幸; 岡本 次郎; 町 末男
J.Appl.Polym.Sci., 26, p.3455 - 3466, 1981/00
被引用回数:1 パーセンタイル:10.57(Polymer Science)種々の線量率およびモノマー組成下で、テトラフルオロエチレン(TFE)とプロピレンのシード法による共重合を行った。重合速度は撹拌速度の影響を受け、300rpmまでは増大するが500rpmを越えると若干低下した。ポリマーの分子量は300rpmで最大となった。重合速度と分子量は、撹拌速度が500rpmの一定条件下で、ポリマー粒子中のTFE分率の増加とともに増大した。TFE分率が低いときは、重合速度は線量率の0.7~0.9乗に比例して増大するが、分子量は線量率に依存せず一定であった。このような線量率効果は、生長鎖ラジカルのプロピレンへの退化的連鎖移動による1次停止反応が支配的であるためと考察した。線量率が増加するにつれて、重合速度の線量率依存性が低下し、分子量の依存性は増大する傾向を示したが、これは、再結合停止による2次停止反応が線量率の増加とともに増大するためと考えられる。
渡辺 博正; 岡本 次郎; 町 末男
J.Appl.Polym.Sci., 26, p.2751 - 2762, 1981/00
被引用回数:0 パーセンタイル:0.02(Polymer Science)シード法によるテトラフルオロエチレン-プロピレンの放射線共重合を行い、その結果を速度論的に解析した。プロピレンへの退化的連鎖移動による1次停止と生長鎖ラジカルの再結合による2次停止との2つの停止機構を仮定した結果、開始速度定数は粒子中のモノマー組成によらず約2.610mole/l・radであり、生長速度定数は10hrのオーダーで粒子中のテトラフルオロエチレンの濃度に比例して増大した。連鎖移動速度定数のモノマー組成依存性から、ラジカルの粒子外への脱出あるいはオクルージョンによる1次停止反応も、連鎖移動反応と同時に起っているものと考えられた。これらの速度定数を用いて粒子中の平均ラジカル数を計算した結果、平均ラジカル数は線量率とともに増大し、約0.9で一定になる傾向を示した。平均ラジカル数が0.5を超えるのはTrommsdorff効果によるものと考察した。また、平均ラジカル数の線量依存性は、1から0まで変化し、重合速度の線量依存性とよい一致を示した。
渡辺 博正; 町 末男; 栗原 寛人; 和田 武*; 山口 康市; 渡辺 光崇; 武久 正昭
J.Appl.Polym.Sci., 25(2), p.277 - 285, 1980/00
被引用回数:3 パーセンタイル:25.86(Polymer Science)圧力300kg/cm,温度30C,エチレンモル分率0.4,線量率4.510~1.710rad/hr,平均滞留時間0.36~1.19hrの条件下で、50lの中心線源型の濡壁反応器を有するパイロットプラントを用いて、第3ブタノールを媒体としたエチレンの放射線重合を流通法で行なった。ポリマーの残余濃度の測定結果から、反応器内の混合状態はほぼ完全混合であることが判明した。一分子停止と二分子停止の両方の停止反応を含む反応機構に基づき、流通法の重合結果を速度論的に解析した結果、二分子停止反応の速度定数(k)を除く他の素反応のみかけの速度定数は、小規模の回分法で得られた定数と一致した。流通法でのkは回分法で得られた値の20~40倍で、この値は平均滞留時間の減少および撹拌により増大する傾向を示した。このkの変化は、生長鎖ラジカルのモビリティの違いによるものと考察した。
武久 正昭; 町 末男; 渡辺 博正; 上野 隆志*; 高橋 清一*; 土屋 良二*; 大田黒 寛治*; 元田 庸*; 高坂 佳夫*; 宮永 一清*; et al.
J.Appl.Polym.Sci., 24(3), p.853 - 864, 1979/00
被引用回数:5圧力225~400kg/cm、温度30~90C、エチレン送入量5~28kg/hr、線量率3.810rad/hrの条件範囲で、10の反応器を有するパイロットプラントを用いて、エチレンの放射線気相重合の開発研究を行った。重合速度と分子量はいずれも平均滞留時間と圧力の増加により増大し、温度の上昇によって低下する傾向を示した。重合速度および分子量は、それぞれ3.5~13.1g/l・hr、および2.210~1.410の範囲であった。本実験結果はベンチプラントによる結果と良く一致し、規模効果が小さいことが明らかになった。反応中にポリマーが反応器壁や撹拌翼等に付着し、長時間の連続運転を阻害することが判明した。ポリマーの付着量は反応時間の2乗に比例して増大し、付着速度はポリマー濃度および圧力の3乗に比例した。
武久 正昭; 渡辺 博正; 栗原 寛人; 高坂 佳夫*; 丸山 義雄*; 宮永 一清*; 諏訪 武; 中島 隼人; 山口 康市; 東平 正道*; et al.
J.Appl.Polym.Sci., 24(3), p.865 - 882, 1979/00
被引用回数:4圧力100~400kg/cm、エチレン送入量1.2~11.8kg/hr、媒体送入量0~100l/hr、線量率610と1.410rad/hr、室温の条件下で、10の濡壁反応器を有するパイロットプラントを用いて、第3ブタノールを媒体としたエチレンの放射線重合の開発研究を行った。重合速度と分子量はいずれも圧力と平均滞留時間の増加とともに増大した。重合速度はエチレンモル分率が0.5のとき最大となるが分子量はエチレンモル分率の増加とともに増大した。重合速度の線量率依存指数は約1であった。第3ブタノール水溶液を濡液とした濡壁反応器を用いた結果、反応器壁等へのポリマーの付着量は気相重合法と比べると著しく低下し、長時間の連続運転が可能となった。また、媒体を用いることにより、高圧下で生成したポリマーをスラリー状で大気圧下まで、連続的に取り出すことに成功した。
武久 正昭; 渡辺 博正; 栗原 寛人; 山口 康市; 中島 隼人; 八木 敏明; 渡辺 光崇; 須郷 高信; 諏訪 武; 丸山 真策; et al.
J.Appl.Polym.Sci., 24(8), p.1831 - 1844, 1979/00
被引用回数:4圧力105~395kg/cm,温度30~80C,線量率4.510~1.910rad/hr,エチレン送入量5.5~23.5kg/hr,媒体送入量21~102l/hrの条件下で、50lの中心線源型の反応器を有するパイロットプラントを用いて、第3ブタノール水溶液を媒体としたエチレンの放射線重合を行った。重合速度と分子量は、30Cでは平均滞留時間とともに増大し、80Cでは平均滞留時間に依存せずほぼ一定であった。重合速度は圧力および線量率の増加により増大するが、温度の増加により若干低下し、また、エチレンモル分率が0.5のときに最大となる傾向を示した。ポリマーの分子量は、圧力とエチレンモル分率の増加により増大し、線量率と温度の増加により低下した。反応器壁等へのポリマーの付着量は通常1kg以下で、反応解析には支障の無い程度であった。本パイロットプラントでは、ポリマーをスラリー状で連続的に取出し、微粉末状のポリマーを連続的に製造することに成功した。
山本 忠利; 大塚 徳勝
JAERI-M 7648, 18 Pages, 1978/05
非密封のKr線源を反応液中に加圧溶解させることにより照射を行なう方式のKr照射装置を用いて、メタクリル酸メチル(MMA)の重合を行なった。特に、重合速度および重合度に及ぼす線量率と温度の影響、ならびに生成ポリマーの分子量分布について調べ、且つ、それらの実験結果とco線源による実験結果との比較を行なった。実験には、400CiのKr線源と600ccのMMAを用いた。その結果、次のことが明らかとなった。重合速度はKr、Coいずれの場合も同じ値である。これに対して、重合度および分子量分布に関しては、顕著な相違が見受けられた。しかし、これは線源の違いによる本質的な相違ではなく、むしろKr線源による照射方法の特異性によるものと思われる。
渡辺 博正; 岡本 次郎
JAERI-M 7593, 15 Pages, 1978/03
乳化共重合反応においては、水の放射分解で生成するラジカルのポリマー粒子中への進入速度が、重合速度、重合度に影響を与えるため、線量率は重要な因子の一つである。ここではコバルトガラス線量計を用い種々のタイプの反応器内の線量率分布を測定した。管型反応器の中央部では最高1.010R/hの線量率とうることができるが、両端では5.510R/hであり線量率の分布は線源から反応器までの距離が遠くなるにつれ小さくなる結果を得た。このデータは連続重合反応装置によるテトラフルオルエチレン-プロピレン放射線共重合反応の解析に資する。
渡辺 博正; 岡本 次郎; 松田 修; 中島 隼人; 町 末男
JAERI-M 7495, 21 Pages, 1978/01
テトラフルオルエチレン-プロピレン放射線乳化共重合反応法の工業化へのアプローチとして、最適プロセスの開発を行うため化学工業的研究を行う重要性は大きい。本報ではすでに得られた基礎的データを基にし、物質収支、最適滞留時間、重合速度の推算を行うとともに、モノマー組成制御および乳化破壊等に対する対策を考慮し、放射線法の特徴を生かした最適プロセスを考えられる連続重合反応装置の概念設計を行った。本装置は機能別に各ユニットに分割され操作性、安全性に優れ、かつ省力化が可能であり、放射線源の有効利用も可能な装置である。
萩原 幸; 鍵谷 司*; 荒木 邦夫; 鍵谷 勤*
J.Macromol.Sci.,Part A, 10(5), p.781 - 793, 1976/05
メタクリル酸メチル(MMA)、メタクリル酸(MAA)、メタクリル酸2-ヒドロキシエチル(HEMA)、アクリル酸メチル(MA)およびアクリル酸(AA)の線橋かけ重合反応を行なった。初期における重合速度に対してアセチレン添加の影響は認められない。AAとHEMAの速度は他のものより著しく大きい。アセチレン無添加で完全に重合したPMA、PAA、およびPHEMAのゲル分率は100%であり、PMMAおよびPMAAではほぼ零である。アセチレンの添加により、PMMAのそれは100%になるが、PMAAではでは零である。この結果に基づき、アセチレンによる橋かけ濃度を求めた。アセチレンの添加により、PMAとPHEMAの橋かけ反応機構を考察した。一方、100%ゲル分率をもつポリマーの体積膨潤比(Sv)を測定し、これにより橋かけ濃度は2倍に、PMMAとPAAでは100倍以上に増大した。なお、Svは、ポリマー密度(Pp)、溶媒密度(Ps)および重量膨潤比(Sw)の関数として次式で表されることを明らかにした。Sv=(Pp/Ps)Sw+(1-Pp/Ps)
大塚 徳勝; 山本 忠利
応用物理, 42(12), p.1185 - 1191, 1973/12
非密封のKrガスを内部線源とした照射装置を用いて、アクリルアミド水溶液の重合反応を行った。実験には反応容器の大きさが1?,Kr線源の量が290Ciの照射装置を用いた。そして、特に、重合速度におよぼす線量率、モノマー濃度、および重合温度の影響をしらべ、それらの実験結果をCs線源による実験結果と比較した。その結果、いずれも重合速度は線量率の0.55乗に比例し、モノマー濃度の1乗に比例する。かつ、活性化エネルギーはいずれも、1.8kcal/molである。線源の相異による重合速度の相異は殆んどないと考えられる。
嘉悦 勲; 伊藤 彰彦; 相根 典男*
J.Appl.Polym.Sci., 17(9), p.2753 - 2759, 1973/09
被引用回数:0アクリルアミド・アクリロニトリル等と硫酸・硝酸・りん酸等の無機酸の二成分混合系は、分子間相互作用が大きく安定な過冷却状態を実現する事実を見出し、これらの系の放射線重合及び発泡性につき研究した。これらの混合系はそのガラス転移温度(Tg)の組成依存性において典型的な二成分間相互作用型の特徴を示し、重合速度の温度依存性はガラス生成系の特徴である極大及び極小現象を示すことが認められた。アクリルアミド-尿素-硫酸系においては、照射中に重合と同時に発砲が起る事実が見出された。熱電対による追跡によって重合熱ポリマーの膨潤熱等により系の温度が上昇し尿素の分解温度及びポリマーの軟化温度以上に達していることが認められた。